Clinical Art|臨床美術

1.臨床美術士としての歩み

美術作家として制作を続けるなかで、私は、創造することは特別な才能を持つ人だけのものではないと常々感じてきました。色や素材に触れ、まだ言葉にならない感覚が少しずつ形になっていく。その過程に惹かれ続けてきたからこそ、私は作家として歩み続けています。この感じたことを形にしていく喜びを、もっと多くの人と分かち合う方法はないだろうか。そう模索するなかで出会ったのが「臨床美術」でした。臨床美術は、絵やオブジェなどを楽しみながらつくり、感じたことを自分らしく表現していく芸術療法(アートセラピー)のひとつです。臨床美術士は、日本臨床美術協会の認定を受け、専門的な知識と技術をもって臨床美術のアートプログラムを実践します。

2.活動理念

臨床美術士には、一人ひとりの尊厳を大切にし、人々の健康と生活を支える専門職として、知識と技術を学び続ける責任があります。そのうえで、美術作家でもある私が、臨床美術士として大切にしていることがあります。

• 一人ひとりが、本来持っている感覚と出会い直す時間をつくること

• 作品を完成させるために教えるのではなく、その人の中で何かが動き始める瞬間に気づき、その人自身の創作に寄り添うこと

• 完成した作品だけでなく、色や素材に触れ、感じたことを形にしていく過程を大切にすること

• 鑑賞会や対話を通して、互いの表現を尊重し、それぞれの感じ方を分かち合える時間をつくること

表現することは、特別な才能を持つ人だけのものではありません。一人ひとりが自分の感覚に気づき、「上手・下手」という物差しから離れて、まだ見えていなかった自分自身の表現と出会う。その時間に寄り添うことが、私の臨床美術の実践です。

3. 美術作家としての活動とのつながり

私にとって、美術作家としての制作と臨床美術は、別々の仕事ではありません。どちらも、「人は世界をどのように感じ、それをどのように形にするのか」という共通の探究です。自身の制作では、ガラスや石膏、光や影を通して、言葉になる前の感覚や微細な揺らぎに、かたちを見いだそうとしてきました。

臨床美術の場では、参加者一人ひとりの中に生まれる感覚が、その人自身の表現になっていく過程に寄り添います。自ら作品をつくることと、誰かの表現が生まれる過程に伴走すること。その二つは互いに響き合い、私の制作と実践を支えています。

4.このような場にお届けします

年齢や美術経験にかかわらず、それぞれの目的やライフステージに合わせたアートプログラムをご提案します。

・地域交流イベント

年齢や立場を越えて、アートを通じた自然な対話が生まれる場づくりに。互いの違いを楽しみながら、地域の人々がゆるやかにつながる機会をつくります。

・シニア世代向け講座

「上手・下手」から離れて、五感を使った創作を楽しみます。日々の生活に新しい刺激や喜びをもたらし、生きがいづくりにもつながる時間をお届けします。

・親子ワークショップ

子どもと大人がそれぞれの感覚を大切にしながら、一緒に表現を楽しみます。完成だけを目指すのではなく、試したり、発見したりする「創る楽しさ」を味わいます。

・一般・成人向けワークショップ

美術に苦手意識のある方や、久しぶりに画材に触れる方にもご参加いただけます。日常から少し離れ、自分の感覚とゆっくり向き合う創作の時間です。

5.プロフィール・活動実績

資格

• 2025年2月 臨床美術士5級認定取得

• 2026年7月 臨床美術士4級認定取得

主な活動

• 2026年9月

臨床美術・親子セッション/埼玉県さいたま市

• 2026年7月~8月

臨床美術・グループセッション/東京都・恵比寿

各回2~7名

• 2026年6月

TOKYO PRIDE 2026/東京都・渋谷

TOPPANホールディングスのブースにて、臨床美術セッションのサブスタッフを

担当

2025年以降、幼児から70代まで、メイン講師・サブ講師として延べ約290名の方々

の創作に関わっています。

自身が主催するワークショップのほか、日本臨床美術協会を通じて参加する活動

や、臨床美術のアトリエ「千ひろば」(東川口)でサブ講師を務めています。

現在は、埼玉県さいたま市、東京都内を中心に活動しています。実施場所や対象、

人数などについては、ご相談のうえ、対応可能な範囲で伺います。

6. お問い合わせ

セッションやワークショップのご依頼・ご相談は、Contact フォームよりご連絡ください。